まぁ見出しの通りですね。
今回はわたしと同年代の1994年度生まれのゆとり世代のことについてお話しします!
目次
そもそも1994年生まれはゆとり世代世代と揶揄されるゆとり教育の最盛期!!
1994年生まれは全国で1,238,328人います。
[aside type="normal"]出生数|年次統計で確認する[/aside]わたしもですが「ゆとり世代」という世代に分類されます。
要はそれまでの詰め込み教育を刷新してゆとりある教育を目指していたころの世代ですがもう94世代ってねど真ん中もど真ん中でゆとり教育を体現しているのではないでしょうか(笑)
[voice icon="https://dandyhiroshimasanseikatu.com/wp-content/uploads/2019/08/profile_01.png" alt="安芸守" width="300" height="300" class="aligncenter size-full wp-image-4735" name="安芸守" type="l line"]ゆとり教育って政府が発表した正式名称ではないようです。[/voice]そして当時の文部科学大臣が「ゆとり教育=ダメ世代」と言った…!?
まぁそんなゆとり世代ですが世間から揶揄されたり厳しい目で見られることが非常に多い。
- 根性がない
- ゆとりだからマナーがなっていない
- ゆとりだから学力も低く当てにならない
- 集団行動ができないよね(人にあわせられないよね)
ざっとこんなものですが数多くの面接や面接官と会ってきましたがゆとりなのに「しっかりしているね」とどうにもゆとりだからという悪いイメージがついてしまっている。
これは非常に悲しい現実です。
そして2016年(平成28年)に当時の文部科学省大臣の会見でのこと。
(前略)
記者)
今朝、一部報道で、大臣が近く、ゆとり教育との決別を明確にされるという報道がありましたが、その点についていかがでしょうか。大臣)
近々出します。以上です。記者)
いつ頃ですか。大臣)
近いうちに、数日のうちに、です。記者)
内容は報道の通りですか。大臣)
はい、その通りです。(中略)
記者)
脱ゆとり教育宣言を出される意図を、もう少し詳しくお聞かせください。大臣)
そうですね、私、大臣を拝命してちょうど7ヶ月くらいになると思います。どこかで、ゆとり教育との決別宣言を明確にしておきたいと思っていました。もちろん全否定ではありません。しかし、私はゆとり教育がゆるみ教育と、間違った解釈で現場に浸透してしまったのではないかという危惧と、そういう現場の声を矢がつきささるほど、たくさんいただいてまいりました。これまで国会議員として21年間、文教族議員の一員としてやってきた者として、本来目指されていたゆとり教育と、本質的なものが現場では違っていたというじくじたる思いがありますというのが一点目です。(中略)
学習指導要領の改訂を踏まえて、次の改訂で学習内容がどうなるのか、質と量の問題について、やはり現場からどうなるのかという疑心暗鬼もいただいている中で、安倍政権が政権を奪還して、もう4年目に入りますが、安定したこの政権の下であればこそ、このような教育の方針についても、しっかりと打ち出していくことができますし、私自身も大臣として7ヶ月です。ちょうど、様々な答申やそれに伴う対応やいろいろな反響の声もいただきながら、タイミング的は今のタイミングだなと。国会もまだ1ヶ月はありませんが、残っていますし、国会のあるうちに、きちんと表明したいと思っていましたので、このタイミングであります。
(以下略)
出典:文部科学省HP|馳浩文部科学大臣記者会見録(平成28年5月10日)- http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1370694.htm
まぁ長くてなにが言いたいのか伝わらないですよね。
簡単にいえば「ゆとり教育は失敗したから次のステージに進むよ」と言っています。
しかも決別だのゆるみ教育だの「ダメ世代」と言っていると捉えられても仕方ない発言もしている…。
好き好んでゆとり教育をしたわけでなく国の方針でやらされたのにその世代をその国自ら「ゆとり教育=ダメ世代」と言っているなんて笑えませんよね。
「我々ゆとり教育世代は実験失敗ですか?」と言いたくなります。わたしたちは国の実験材料でもオモチャでもないんですが…。
ちょっと待て。決別を宣言する前に国民に謝罪すべきじゃないか。誰も、好き好んで「ゆとり教育」を受けたわけじゃない。「ゆとり」が文科省の指導じゃなかったとでもいうのか? https://t.co/AeXQwEjqVT
— masanorinaito (@masanorinaito) 2016年5月10日
「『ゆとり世代』という呼び名は風評被害」←ほんとこれ。こっちが要求したわけでもないのになんでこっちが悪いみたくなってんだ。国のおもちゃじゃないんですが/「ゆとり決別」を宣言 学習指導要領改訂と教育のゆくえ https://t.co/x4AADpH8oq
— 雨宮@『日本人とドイツ人』新潮新書 (@amamiya9901) 2017年3月24日
このことは多くの反論を呼びTwitterでもこのように抗議のツイートがされている。完全に喧嘩売ってますからね怒るのも当然です。
しかしそんな世間から偏見の目を持たれたり失敗と言われるゆとり世代ですが実はそのゆとり世代真っ只中の1994年生まれは「94世代」、「大谷世代」とも呼ばれ各界で注目されています。
つまり今人気の有名人はみんなゆとり世代と偏見を持っている1994年生まれの94世代なのです!
2連覇したあの選手も2刀流で活躍するあの選手も人気アイドルもみんな94世代
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/
まずは大谷世代と名前が付くほどのスターである大谷翔平選手。
皆さんご存知の元日本ハムファイターズで現在はロサンゼルス・エンゼルスで活躍するメジャーリーガーの大谷翔平選手も1994年生まれ。
投手と打者の「二刀流」を武器にNPB史上初「2桁勝利・2桁本塁打」を達成するなど今まで誰も達成してない前人未到の記録を打ち立てていますよね。
まさに野球界に革命を起こしています。
他にもフィギュアスケートでは66年ぶりにオリンピック2連覇を成し遂げた羽生結弦選手。
オリンピック2連覇だけでなくトータルスコア300点以上をたたき出して世界歴代最高得点を保持するなどフィギュアスケート界を盛り上げています。
そんな彼も大谷翔平選手など数多くのスターと同い年の1994年生まれです。
[box class="pink_box" title="合わして読みたい"] [/box]
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/
ゆとり世代と言われながら93世代や94世代からはこんな大スターが生まれている。
その背景から思考を重視した経験型の学習スタイルへの変異・考える時間を確保するための学校生活の時間短縮の結果、ゆとり教育の3つのメリットが見えてきます。
失敗なんかじゃない!94世代・大谷世代から学ぶゆとり教育のメリット
思考力を身につけることで自力を身につけることができた
ゆとり教育以前の詰め込み教育では知識をひたすら詰め込み暗記をする学習スタイルでしたがひたすら詰め込む教育スタイルでは「なぜそうなるのか」といった疑問が欠如している状態でした。
ゆとり教育ではその反対に自分で考え思考力を身に付けることで自ら経験を積むという学習スタイル。
考えることを重視させた結果、自分にあった調整方法ややり方、どのアドバイスが自分に役立つのかなどを考える力を子供時代から養うことができました。
大谷翔平や羽生結弦が飛躍することができたのもこの「自分で考える力」を義務教育の中で身に付けることが出来たからではないかと思います。
通常の学校教育では1つの集団として先生が黒板の前で授業を展開するため個人にあった学習システムではなくどうしても学級内格差が生まれてしまいます。
また子供頃からの集団行動をして集団の輪を大切にする精神は社会に出てさらに顕著になり年功序列や先輩の残業に付き合わされる無用な残業の強要にも繋がっています。
このような社会の中「自ら考えて、自分の進むべき道」を決めることができる能力を養うことができるのは素晴らしいことだと思います。
個人のやりたいことができる時間が増えた
個性を伸ばすために土日が完全週休2日制になりました。わたしは確か小学2年生のころだったと記憶しています。
土日が完全週休2日制になったことでそれまでの学校時間が短縮され個人のやりたいことに没頭できるようになった。
2日間全て自分のやりたいことに打ち込む時間が増えたということはより練習時間が確保できるようになったということ。これも大谷翔平や羽生結弦を飛躍させた要因だとわたしは考えます。
ゆとりのある教育が結果的に94世代を中心にスターを誕生させるきっかけとなったのではないでしょうか。
休息の大切さ
もう1つ大事なことは小さい頃からきちんと休息を取ることができた点です。身体を休めることはなによりも大切。
しかも成長途中の子供にとって休息は成長するためにも欠かせないものでしょう。
完全週休2日制は甘えだという声が聞こえてきそうですがそれは根性論です。医学的データでも適度な休息で作業効率が上がると裏付けされています。
そして完全週休2日制で自分の時間が増えたことは身体を休めるだけでなく自分にあった休息方法や調整方法を試すことができます。
これも大谷翔平や羽生結弦らが飛躍したゆとり教育のメリットといえるでしょう。
94世代ことゆとり世代のポテンシャルは他世代より非常に高い
詰め込み世代では欠如していた考える力を個性と共に伸ばしてきたのが我々ゆとり世代であり自分の考えを強く持っている世代ともいえます。
子供頃からなぜなのかと考える機会が多かったゆとり世代を最大限活かすためには頭ごなしに会社のやり方や制度を押し付けるのではなくなぜそうしないといけないのかを説明して納得させることが大事なのではないでしょうか。
考えることを義務教育の一環として行い小さい頃から思考力を養っているので非常に高いポテンシャルを持っていると思います。
それを理解したうえで会社もポテンシャルを活かせる環境づくりを欠かしていけません。大谷翔平も監督やチームの理解や協力がないと二刀流なんてできていませんよ。
ただ反対にゆとり教育を受けてきた我々は多様な価値観があるということを認めたうえで相手の意見を最大限理解しようとすることが大切。
SNSが普及して自分の好きな情報しか受信しなくなった現代こそ相手の意見を聞き尊重する能力も思考力と同じくらい大切な能力だと思います。
詰め込み教育とゆとり教育を比較することが間違い
話の趣旨とは少しずれますがそもそも「学力」と括りというだけでゆとり教育と詰め込み教育を見てはいけないとわたしは思います。
詰め込み教育は「どうしてだろう」という疑問を排除してただ知識を詰め込んでいく教育。ということは個人の学力差はあるにせよ全体の成績や学力が高いのは当たり前です。
しかしゆとり教育というのは「なんでだろう」と1人1人が「考える力」を養いながら経験を積んで学び生きる力を身に付ける教育。ということは経験を積んで自分のスタイルになるまで時間がかかるということです。
「目先の学力」を求めるなら詰め込み教育であり「将来の個人の力」を求めるなら「ゆとり教育」ということ。
簡単にいえば勉強ができてテストの点数を取れるのは詰め込み教育で考えながら上手に仕事をこなすことができるのがゆとり教育という感じでしょうか。
そうなると同じ教育でありながらこの2つは全く似て異なるものです。
つまりゆとり教育自体に問題があるわけではなく「生きる力・考える力」を育てるゆとり教育を学力という観点で詰め込み教育と比較し失敗か成功かを判断した文部科学省や国に問題があるとわたしは思います。
今日の記事まとめ
いかがでしたでしょうか。
適度に休息を挟み自ら考えながら自分の道を模索する。IT技術が進み働き方が多様化する現代には欠かせない能力だと思います。
ゆとり教育だからできないのではなくてゆとり教育だからこそ身に付けた技術があるのではないでしょうか。
大谷翔平や羽生結弦に負けず94世代を代表するブロガーになれるようわたしも日々精進していこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。