新人が研修中にメモを取らない=やる気のないダメ社員?私がメモは大事だけど絶対必要なものじゃないと思う4つの理由

2020年4月16日

メモは大事だけど絶対必要なものじゃないと思う4つの理由




私がある会社に入ったことです。

新人社員として入社し午前中は座学で会社の成り立ちや仕事で必要な知識を学習し、各施設を周る現場仕事だったので午後からは先輩と同行することになりました。

数か所まわって会社に帰社し、先輩に呼ばれてその日のフィードバックが行われたのですがそこで言われた一言が、

メモを取らないので仕事ぶりが不満

とのことでした。

「別の子はびっしりとメモして教えがいがあった」、「新人はお酌することで先輩に気に入られる」、「明日からはメモを取るように」などなど言われたのですが、私としてはそこに違和感があったんです。

直感的に仕事の仕方・考え方が合わないって思いましたね。

なぜなら私はメモは必要なものであると同時に、必要なのものではないと思っているからです。

メモはなぜ重要なのか!

さて本題に入る前になぜメモが必要なのか、ということをお話します。

まずあなたは今これを見ている時間からちょうど24時間前にやっていたことや考えていたことをはっきりと覚えていますか?

やっていたことはなんとなく覚えていても、考えたことを正確に覚えている人はいないでしょう。

人の記憶なんてそんなものです。

だからこそ、メモしておくことであの時こんなこと考えてたんだとか、こんなことあったなと見返すことができるので、次につなげることができます。

無論、私もメモは大切だと思いますし、大事なことはきちんとメモして書き留めています。

最近では「メモの魔力」という書籍が発売されてからメモの有用性は高まり、ますます注目を浴びています。

ですからメモを取る習慣がある人は大きな武器を持っていると思って、誇ってよいと思います。




メモは大事だけど必要じゃない思うと4つの理由

さてここまでメモを肯定したのに、

  • なぜ必要じゃないというのか。
  • なぜ研修中にメモしなかったのか。

と不思議に思われる方も多いのではないでしょうか。もちろん仕事のやる気がなく、メモしない人もいます。

しかし私がメモしなかったのはやる気がなかったのではなく、僕なりの4つの理由があるんです。

(1)人によってはメモは邪魔

私がメモしなかった最大の理由がこれです。

私はメモしたことを繰り返し復習しながら知識を高めて覚えるタイプではなく、仕事をこなしながらやり方と知識を覚えていくタイプの人間です。

先輩の仕事ぶりを一瞬たりとも逃さず観察し、実践しながらやり方を確認し疑問に思ったことを質問する方が早く仕事が覚えられます。

そういうタイプにとってメモをする時間はもったいないし、邪魔です。

もちろん私もどうしても覚えれなかったり、最低限必要であればメモを取りますが、その程度。

メモは大事ですが人や状況によっては、必要ないものだと私は思っています。

(2)メモしても上達速度は人それぞれ

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メモの話になると、「メモをする子の方が上達が早い」とTwitterで見かけますが、そんなの人それぞれです。

私はアルバイト時代に20人以上の新人トレーニングをしてきました。

トレーニング経験から言えることは、メモを取っていても上達スピードは人それぞれです。

後から入社したメモを全く取らない子が、先に入ってたメモを取る子より早く仕事ができるようになることなんて珍しくありませんでした。

仕事の上達速度は「どれだけメモしたかより、どれだけ早く仕事のポイントを抑えることができるか」だと思っています。

無論、同じことを何回も忘れる子であればメモさせることもあります。

しかしながら、上達が早くなるという理由から、必要以上にメモを重視・強要させるのは理解できません。

確かに覚えが早い子がメモすれば鬼に金棒ですが、先ほどの項目で紹介したようにそれはメモするのが合うか合わないかタイプの問題です。

(3)業態によってや職場環境でも必要性は変わる

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仕事をする環境によってもメモの必要性は変わってきます。

例えばメモをしたとしましょう。デスクワークであれば分からなくなればそれを見返すことができるでしょう。

しかし接客や工事といった現場仕事で忘れたときや分からなった時に、いちいちメモを見返すでしょうか。

そもそも見返す時間がありますか?そんな時間ありませんよね。

特にそういう仕事であれば実践経験がものをいいます、しかも工事現場なんて材料や工具を運んだりしますからメモなんて邪魔でしかたありません。

そういった経緯からもメモ=覚える基本と考えるのは、ナンセンスだと私は思います。

というか、やり方や材料など細かいことをちゃんとメモしろというなら、そもそもマニュアル作れやって話なんですよね。

(4)メモを取ることが主体になってしまう

私が仕事の説明中にメモをしたくないのはこれも理由です。

説明してもらっている間にメモしていたら、説明なんて100%聞けるわけありません。

メモとる時間を取る時間とか変なスキマ時間作るぐらいならマニュアルに沿って説明受けながら適宜、端にメモする方が効率が良いです。

ながら運転がなぜ駄目か分かりますか?運転しながらスマホをいじると注意力散漫になるから。

これも一緒です。

私は説明中はメモより聞くことが大事だと思うのですが違いますかね。

適切なシーンでメモすることが効果を最大限に生かせる

  • メモしながら覚えるタイプの人
  • 会議の議事録作成
  • 電話対応時の同僚への伝達事項
  • どうしても覚えきれないもの
  • デザイナーやマーケティングといった仕事
  • 多くの人と会って仕事する
  • 依頼された仕事内容

これには様々なシーンが想定できますが代表的なものでいえば、上記のようなものでしょうか。

絶対に伝えそびれたらいけないものや、メモを重視して仕事を覚えるタイプの人であればメモは重要なツールになります。

積極的に活用していけば良いと思います。

あくまで人が中心です。メモしても活用できなかったり、マイナスになればそれはただ文字を書いた紙切れでしかありません。

もう少し教え手側が柔軟になるべき

私が言われた「メモを取らないので仕事ぶりが不満」。

自分が説明している時に単純に聞いている後輩より、熱心にメモしている後輩の方が可愛いでしょう。

しかしそれはただ説明している側の、「メモする=仕事熱心な子」という固定概念です。

さらに「仕事熱心の子は気に入られる」とかも言われましたが、そもそも私は気に入られるためにメモしているわけではありません

今日の記事まとめ:メモを上手に活用してください

いかがでしたでしょうか。

私の意見が全てではありませんがこういった意見もあるということで今回記事にさせて頂きました。

私はメモするしないは個人の自由だと思っていますし、しないからといって不満に思うことはありません。

さすがに何回言っても覚えないようなら、「メモしよっか」とは言いますけど。

あくまでメモはあなたを高めてくれる補助ツール

人に言われてではなく、自分なりの活用方法を見出して上手に利用できることを願っています。

和田悠一郎

会社員生活に馴染めず、2020年5月にライターとしてデビューし、屋号「安芸守文筆」を開業。FXを中心にプライバシーテックや障害年金など幅広いジャンルで記事を制作し納品実績は1,500件以上。現在は収入の複数化を目的にオンライン集客のサポートや企業マッチングサポートにも手を伸ばしている他、ライター業だけでなくFXトレードや牡蠣養殖の手伝いなども行っている。

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